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カッパ・クリエイトが計上した約9億円の減損の意味は?

      2018/05/09



新聞や、ネット上で配信された記事をみていると「減損」という言葉を見かけることがあります。

最近も、「カッパ・クリエイトが8憶7,000万の減損を計上」というニュースがありました。

今回は、この減損が何を意味しているかを中心に、減損についてお話しします。

回転寿司のカッパ・クリエイトが計上した減損とは?

新聞等では、減損という言葉を目にする機会がありますが、この減損の意味を理解している人は意外に多くないと思います。

そこで、回転すしを例に「減損」のイメージをざっくり確認します。

例えば、首都圏のロードサイドに5,000万円を投資して回転すしを新規に出店し、開店後に1憶2,000万円の収益を見込んでいたとします。

その後、大地震でその道路が陥没してしまい、長期にわたって復旧の目途が立たずに、当初見込んでいた収益1億2,000万円は得られず、2,000万円の収益しか得られないことになった。

投資金額5,000万円を大きく上回る1億2,000万円を獲得できる見込みが、5,000万円を大きく下回る2,000万円しか得られなくなったということです。

このときの減損の金額は、投資金額5,000万円-2,000万円=3,000万円となります。

ざっくりと減損について説明すると、このようなイメージになります。

カッパ・クリエイトの場合も、当初見込んでいた収益が上がらない店舗があって、その減損額が約8憶7,000万円あったということ。

減損を計上した理由は、

当連結会計年度において収益が低下した当社が運営する店舗について「固定資産の減損に係る会計基準」に基づく回収可能性を検討した結果、新に872百万円の減損損失を計上することといたしました。

と公表されていますが、

要は、見込み通りには集客できなかったということで、投資はしたけれど回収できず、その損失額が約8憶7,000万円だったということです。

カッパ・クリエイト以外の外食企業の場合も、減損対象になる店舗は基本的にガラガラになってるのが通常ですね。

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未上場の外食企業は減損を計上するか?

カッパ・クリエイトは上場している会社ですが、上場していない外食企業の場合にも「減損」を計上する必要があるのかと疑問に思う経営者もいるかもしれません。

結論から言うと、上場していない会社が減損を計上することに全く問題がないし、理論的には減損を計上した方がP/Lで正確な損益を算出できると言えますが、実際はほとんどの未上場企業では減損は計上していません。

理由は(詳細な説明は省略しますが)、税金を計算するうえでは減損の計上はそれほど意味がないからです。

※ また、実際に減損の金額を計算するとなると、かなりの手間がかかります。

ただ未上場企業であっても、上場準備中の外食企業の場合には、もし減損を計上しなければならない場合にもかかわらず、減損を計上していないときには、監査法人から減損を計上するように求められることが通常です。

この点については、上場を目指す経営者は頭の片隅においておいた方が良いと思います。

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