【ネット予約】飲食サービスにおける電子商取引の市場規模は?

      2016/09/09



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飲食店を予約するとき、自分の場合ですが、電話で予約します。理由は早くて、確実だからです。

ネット予約の場合、飲食店側の返信待ちで予約が完了することがあったりして「待ち時間」の間、不安定な立場におかれて、結局予約が取れなかったときなどは再度お店を探さなければならないハメになりますね(リクエスト予約の場合)。そして何より、予約フォームへの入力に手間がかかる。

今回は、飲食店のネット予約に関連して、飲食業の電子商取引の市場規模、市場の増加率などについてお話します。

※ 電子商取引には、BtoBとBtoCがありますが、BtoCについて焦点を当てます。

飲食業における電子商取引の市場規模

BtoCを前提とした飲食店の電子商取引というと、イメージしづらいですが、簡単に言うと、ネット予約のことです。

で、ネット予約には、ご存じの通り2つのパターンがあります。

・即予約→ネットで申し込んだ時点で予約完了

・リクエスト予約→店舗からの連絡があって予約完了

実は、経済産業省が飲食サービスの電子商取引の実態について報告書を出していて、その報告書に基づいてグラフを作成すると次の表のようになります。

market(出所:経済産業省 平成27年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)単位:億円)

2015年の市場規模は2,379億円で、対前年比34.9%アップ。

またこの報告書では、ネット予約を活用している飲食店は5~6万店と予測していて、さらに将来的にネット予約可能な飲食店は10万店舗程度になるのではないかとも予測しています。

10万店舗程度ということなので、ざっくりと試算すると、将来的な飲食店(BtoC)のEC取引の市場規模は約5,000億弱となります。

個人的にもこの市場規模は、それほど大きくならない思う。その理由は2つあります。

まず、そもそもお客の立場から考えた場合、予約が必要なお店はそれほど多いとは思わないし、どちらかというと予約をしなくても入れるお店の方が多い。

実際、飲食店のうち7割は赤字なので、7割は集客できていない、つまりほとんどのケースで予約は不要と考えられます。

またスマホが相当普及していますが、スマホ画面からの予約フォームへの入力にとても手間がかかる。

※ グルメ情報サイトによっては会員登録すると、予約フォームへの入力が簡略化されるようです。この場合、いかに会員登録させるかがネット予約普及への1つのカギになるはず。
ネット予約は、飲食店側のニーズだけではなく、顧客側のニーズもあって広く普及すると思うので、結局、顧客側の利便性も高めないと広くは普及するはずはない。

仮にこのシステム的な課題を解決したとしても、予約してまで行きたいと思わせるお店自体が増えない限り、結局普及しないのではないかと思います。

話は逸れますが、「ネット予約システムを導入しないと、営業時間外の予約を取りこぼして機会損失が発生する」との営業トークで既に導入している飲食店もあると思いますが、こうした飲食店は、導入しなかった場合に実際にどれくらいの機会損失を計算してみた方が良いと思います。

【参考】食べログのネット予約の利用状況

せっかくなので、食べログが公表しているネット予約人数をアップします。

reserved(出所:カカクコム 2017年3月期第1四半期決算説明資料 単位:万人)

Qというのは、クォーターの略で、四半期のことです。2106年1Qの予約人数は124万人。ネット予約を導入して間もないので、順調に右肩上がりです。この右肩上がりはまだ続くと思います。

ただし、いずれ必ず頭打ちになるはず。

まとめ

BtoCを前提とした飲食業の電子商取引の市場規模は膨らんでいる。今後も市場の拡大が予想されるが、必ず頭打ちになる。

既にネット予約を導入している店舗は、その費用対効果を計算すべき。

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