中食が外食の市場規模を脅かす説は間違いだったよ!

      2016/05/02



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食には、外食はもちろん、中食、内食という言葉があります。

最近はメディアで、「中食」という言葉が頻繁に取り上げられているので、この言葉の意味を知っている人は多いと思いますが、「内食」という言葉はあまり馴染みがないかもしれない。

外食・・・家以外で食事をとること

中食・・・調理済み弁当などを買って持ち帰り家庭やオフィス等で食べること

内食・・・家で食材・材料を料理して食事を食べること

今回は、外食と中食、内食の市場規模推移を確認しながら、中食は外食を脅かしているという見解に迫る。

メディアやニュースキャスターなどが、中食が外食を侵食しているかのようなコメントを耳にすることがあって、また自分自身もそのように思っていたが、これは間違いなのでかということに気づく。

食の市場規模推移

このBlogでも再三、リンク先のように、外食の市場規模の推移やその理由については図で説明しています。

参考:【最新】飲食業の市場規模推移を飲食店の業態別にプロットした。

ここではまず外食だけではなく、中食と内食を含めた食の市場規模の推移をみてみる。

syoku01(出所:食の安全・安心財団データ集 以下同様)

これを見ると、外食の市場規模と同様、食の市場規模全体が縮小していることがハッキリわかります。

日本の人口が縮小傾向にあるので、当然の成り行き。

外食、中食、内食の市場規模推移

上では食の市場規模全体の推移を見ましたが、ここでは外食、中食、内食の各々の市場規模を確認してみます。

syoku02

中食以外の市場規模は縮小している(左軸は内食と外食、右軸は中食 以下同様)

外食、中食、内食の構成比率の推移

さて最後に食の市場規模全体に占める外食、中食、内食の構成比の推移を見てみます。

上の図で、内食を考慮しないで外食と中食の市場規模推移だけを見ると、あたかも中食が外食の市場規模を脅かしているように見えてしまいますが、3つの構成比推移をみてみると中食が外食を脅かしているわけではないことに気づきます。

syoku03

内食、中食、外食の構成比変化H14→H24
内食 57.2%→54.9%
中食 7.2%→9.2%
外食 35.5%→35.9%

外食、中食、内食の構成比の推移をみてみると、食の市場規模全体に占める外食の構成比は概ね一定(※)で、中食の構成比が増加している反面、内食が減少している。このことからわかるように中食が外食の市場規模を侵食しているわけではなく、中食が内食を喰っているということだ。

※ 外食の食の市場全体に占める構成比推移 (外食は内食と中食とは別掲 下図参照)

syoku04

内食の構成比が減少し、中食の構成比が増加している背景には、未婚率の上昇と共働き世帯の増加がその一因になっているように思う。

※ 男女共同参画白書によれば、未婚率と共働き世帯はどちらも増加している。

今後、ますます格差社会になって経済的に厳しくなる層が増えると予想できるので、未婚率と共働き世帯は増加するはず。

とすれば、中食はまだ伸びる反面、内食の市場規模は今後も減少すると予想できる。

もちろん外食の市場規模の縮小も含めて、食の市場規模全体は今後も縮小傾向にあることに変りはないと思います。

飲食店の店舗数や市場規模についてはこちらでまとめています。

参考:【まとめ】飲食店の店舗数と市場規模についての記事を一覧にしてまとめました。

参考:【解説】軽減税率の導入が外食と中食に与える影響は?

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