飲食店の9月の倒産状況を単純に推測してみた。

      2016/03/20



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前回、7月の倒産状況について記載しました。

参考:7月の飲食業は倒産件数増加!その意外な理由とは?

飲食店の8月の倒産が増えたかどうか知りたいところですが、東京商工リサーチ(TSR)では、飲食業を含むサービス業の倒産状況は前年同月比で約20%減少と公表しているものの、飲食店そのものの倒産状況は公表していません。

ニッパチは暇と言われるように、8月が暇だとして、飲食店の支払条件が月末締め翌月払いだとすれば9月に資金繰りの影響が出るとも言えそうです。

そこで今回は、8月ではなく、飲食店の9月の倒産状況を推測してみます。

飲食店の9月の倒産状況は?

9月の倒産状況を知りたいところですが、現在2015年9月の真っ只中で、実際の倒産状況は来月以降ではないと公表されません。

そこで、前年と前々年の9月の倒産状況を基に、2015年9月の倒産状況を推測してみます。

※ 3年前の9月の倒産状況も知りたいのですが、3年前の飲食店倒産状況に関するデータは公表されていないので、2年分とします。

過去2年間の9月の倒産状況は?

TRSが公表している過去の倒産状況を見ると(webサイトで確認)

2014年9月は、

業種別:広告関連、飲食業などで倒産増加

2013年9月は、

業種別:情報関連サービス業、飲食業、宿泊業などで倒産増加

という文言が確認できます。

過去2年間については、飲食店の9月の倒産状況は悪化する傾向にあるということがわかります。

単純に考えれば、2015年9月の倒産件数も増加する可能性が高いとも推測できます。

9月に倒産件数が増加するハッキリした理由はわかりませんが、月末締め翌月払いという支払条件が一因になっていると考えられます。

参考:最近の飲食店の倒産事例を集めました。

倒産する原因は主に6つに分類できる

他の記事でも記載していますが、倒産する際の最大の理由は資金ショートです。これは飲食業に限らず、他の業種でも同じことが言えます。

で、資金が不足する理由は大きく6つに分類できます。

その6つとは、

1. 利益の減少 ex 売上減少、コストの増加など

2. 売上債権の増加 ex 売掛金の増加など

3. 在庫の増加 ex 食材の増加など

4. 流動資産の増加 ex 前払金の増加など

5. 仕入債務の減少 ex 買掛金の減少など

6. 流動負債の減少 ex 前受金の減少など

です。

この6つについて説明しだすと長くなるので、詳細はまた別の機会に他の記事で説明することにしますが、売上債権の増加についてだけ補足説明します。

※ この他の理由で、資金繰りが悪くなることもあります。ex 過大な設備投資など

売上債権の増加は資金繰りにマイナス?

売上債権の増加が資金繰りにマイナスの影響を与えるというのは、計数管理に馴れていないと理解するのに時間がかかると思います。

CF計算書を作る際にも、売上債権の増加はキャッシュ・フローに対してマイナスになります。

参考:飲食店経営者のためのキャッシュ・フロー計算書の見方

売上債権の増加が資金繰りい対してマイナスの影響を与える理由は下のようになります。

売上債権が増加するということは、本来、入金されるはずのキャッシュが入金されない。入金されないキャッシュが増えるので、資金繰りに対してはマイナスの影響になる。

これが理由です。

なお拙著ですが、資金繰りのキホンから応用まで書いてます。内容のレベルとしては、初級と中級的な内容を多めに入れています。

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